2012年5月12日 22:36
2012年5月 7日 20:00
2012年4月30日 22:29
2012年4月19日 13:08
読者の皆様、とても長い期間を空けてしまいましたが、久しぶりに書きます。
1年以上報告しませんでしたが、私たちKARASは活動をつづけていました。その間、世界そして日本に様々な事が起き、私も同時に多くの事を感じ、また考えていました。特に昨年の東北大地震の事はまさに筆舌に尽くし難い大惨事でした。私には何もできませんでしたことを含め、弔意と同情をもってご冥福をお祈りしました。読者の方々の中に震災に遭遇されたり、関係の方が被害を受けられたことがおありかもしれません。ここに私はあらためて同じ気持ちをもってお祈りをして、頭を下げてまた書き始めようと思います。
私が、大地震があった事を知ったのは惨事の数時間後でした。ジュネーブの「オブセション」公演後、ホテルに戻った時でした。大きな衝撃でしたが、まだその事実が如何なるものか見当がついていませんでした。その後、オペラ(すでに去年7月エクサンプロバンスで初演した「エイシスとガラテア」)の出演歌手へのワークショップの為に、パリに移動し連日稽古をしていました。稽古以外の時間はTVやネット情報、ユーストリームで早朝も深夜も長時間、知ることができる画像や情報を日本と同時にあるいは時差とともに注目していました。皆様と同様にと勝手に言わせていただければ、その惨事からの衝撃は言語を超えるものでした。毎日の稽古に向かう足取りは日に日に重くなり、徐々に虚しい感覚に襲われるようになり、その自分の弱い虚無感を表に出さないように歌手たちに向かっていました。歌手は皆若く活き活きと私のメソッドをむさぼるように練習し、私はその時の充実感によって、新たな日々の経験をすることができました。こんな事は全く私の個人的な小さな内面で、当地に起こっているとてつもない惨事と同時に記すことすらおこがましいのですが、それが私の感情と行動でした。そして帰国してから本当の惨状を知り、自分の中でしぼんでいく感情と大きくなっていく感情がありました。抽象的ですが、そんな状態が1年前の春でした。
私は昨晩パリから帰国しました。今日は晴れて暖かくなりそうです。今回の旅はヨーロッパ各地を廻り、「鏡と音楽」と「オブセション」の公演をしてきました。「鏡と音楽」は大幅に改定し更に力強い作品になったと思います。特に最終公演地パリのシャイヨー劇場での公演の出来は格別でした。大成功と言ってよいと思うのですが、私たちKARASのダンス(作品内容、身体制御と表現など)の充実、高度な成長に大きな賞讃をいただきました。出演者への、特に佐東利穂子への言葉は、現在の世界最高の女性ダンサーとまで語られるほどでした。彼女のダンスは異常と言っていいほど鋭く、身体が空気中に霧散するほど自由に飛び交い、一瞬にして緩やかに静寂し沈黙する。そのように評価する方もいます。それを紹介するのは身内を誉めているのではありません。これが舞台上で起こった事なのです。観客の方々が目撃したダンスは、やはり日々の練習稽古作業の積み重ねから起こりえた事実なのです。
帰国して早々ですが、今日から両国シアターXの新作「オルガン」の舞台稽古です。大きな作品ではないのですが、また新たな視点を模索しつつ、小さな積み重ねの始まりです。
去年の事、今回の公演旅行の事なども織り交ぜながら、またすこしずつ書きたいと思います。
これからもよろしくお願いします。
2012年4月 4日 11:41
2011年1月 7日 20:12
2010年11月15日 18:03
2010年11月15日 17:25
2010年7月15日 21:20
2010年6月17日 15:30