2010年6月14日 16:30
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2010年3月31日 15:34
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2010年3月31日 15:17
今、私はイタリア、ヴェニスのフェニーチェ劇場で新たなオペラ演出とダンスの新作の創作を始めました。「ダイド アンド エネアス」という17世紀に英国のヘンリー・パーセルが作曲したとても美しい音楽です。この新たな作業もいつもと同じように演出、装置デザイン、衣装デザイン、照明デザインを私が担当します。
つまり音楽以外のすべてを行なう総合演出といっていいでしょう。とても複雑で多岐に渡る構成要素をまとめあげるやり甲斐のある仕事です。
出演の主要の歌手たちと顔合わせをして早速ワークショップして本格的なリハーサルに備えました。
リハーサルの様子等を今後随時お伝えしようと思っています。
ここヴェニスはご存知のように無数の小さな島が狭い運河に架かるこれもいくつあるのか大小の太鼓橋のような橋によってつながれた街です。その中心は自動車はどこに行くにも迷路のような小道を歩き橋を渡ります。遠くに行く場合の交通手段はバスのように使われているボートがあります。面白いのは劇場内に装置や機材を運ぶのもボートですから、いわゆる搬入口は劇場の裏側にある運河の船着き場なわけです。搬入口から見ると、すこし間違えたら水に落っこちてしまいそうで、劇場はまさに水面に浮いているようです。
ヴェニスに到着した日の夜はちょうど最も高い満潮で、空港からタクシーと呼ばれるボートで中心街に入ったのですが、通常はくぐれる小橋は水位が上がっている為に通れず、いつもより目的のホテルへは離れた船着き場で降りて歩かなければなりませんでした。それからが大変で街中が浸水している!のです。くるぶし辺まで水かさが増していて、ビニール袋を靴の上からはいて急ごしらえの長靴にしてえっちらおっちら、なんとかかんとか辿り着いた時には靴の中にチュバチュバ言っている飲み過ぎたアヒルがいるようでした。そして明日の夜もまた同じような満潮になると既に警報が出ています。
そういえばその夜、チュバチュバと鳴る足音の上方夜空高く満潮に着き注意の警報のサイレンが甲高く響き渡り不穏な雰囲気に覆われていたのが、なんともわくわくするような興奮を覚えたのが面白かった。不安顔の地元のオヤジがどっちに行けば橋があるのかと突然出会い頭に尋ねてきた時、その焦った表情にまるでビットリオデシーカの映画の一場面のような「リアリズム」がありました。
2010年3月31日 15:13

2010年1月21日 20:01