「ガドルフの百合」
創作中の勅使川原三郎より②

ーーこの作品をダンスにしようと思われたのはなぜですか。
どんなところに魅力を感じていらっしゃいますか?
 
以下のことを強く感じたので、ダンス作品にしようと思いました。
先の質問の答えに続きます。
この童話のような話は、必ずしも若者に限らず、
全ての人間へのメッセージとして心に響きます。
旅人はまるで一直線に向こうからやって来て、
嵐に翻弄され、その時、ふと見た百合への憧れは、
恋心として描かれてはいるが、むしろそれは自分自身
を百合に重ね合わせています。
百合を見る自分へ、自らの人生、生き方を
奮い立たせるように言葉を投げかけます。
負けるな、砕けるなという声は自分の内なる百合、
憧れというより理想とするものを諦めるなと
いう精神の叫びのように聞こえました。
自分を鼓舞する声が響きます。
それは若者に限らず、生きる者、
全ての人間へのメッセージであろうと思いました。
旅人は、激しい嵐の後、再び一直線に歩み始めます。
そこには、雨は止み、星空の下、
終わりの無い旅を覚悟した歩調が聞こえる様です。
 
 
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