アレクサンドル・リアブコが捉えた、『羅生門』

芥川龍之介『羅生門』をダンスで表現する取り組みについて、バレエ界屈指の表現者と
して知られるリアブコが、リアル稽古開始直前の思いを語ってくれました。
 
 
「羅生門」の物語は日本ではとても有名ですが、私はこれまで映画の「羅生門」しか
知りませんでした。ですので、日本に来る前に芥川の短編集を買いました。
 
本を読んで、究極の明解さや内なるパワーを持つひとつの像や状況を、ほんのわずか
な言葉で創造できる芥川の能力に魅了されました。彼の小説を日本語で読めたらどん
なに素晴らしいかと思いましたが、翻訳でも彼の物語は幻想と詩情と想像力に満ちて
います。
 
芥川のこの驚くべき芸術作品を動きやダンスに変容させることができるのは、大きな
挑戦です。しかし、勅使川原三郎さんの素晴らしい創造的アプローチ、創意工夫の才、
感受性、独創性をもってすれば、私たちは芥川に触発された世界を見せ、創造する道
を見つけることができるでしょう。
 
アレクサンドル・リアブコ
 
 
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オンライン・リハーサル中のリアブコ(撮影:佐東利穂子)
 
 
勅使川原_三郎版「羅生門」
演出・構成・振付・照明・美術・音楽構成:勅使川原三郎
出演:勅使川原三郎、佐東利穂子、アレクサンドル・リアブコ(ハンブルクバレエ)
   宮田まゆみ(笙演奏)
原作:芥川龍之介『羅生門』より
 
詳細はこちらから:https://www.st-karas.com/schedule/
 
▶︎東京芸術劇場 WEBサイト
 
▶︎愛知県芸術劇場 WEBサイト

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