シアターX公演『ガドルフの百合』
ご来場のお礼

シアターX公演『ガドルフの百合』は、昨日、無事終幕となりました。
ご来場ありがとうございました。
3日間の公演を終えた勅使川原三郎と佐東利穂子のコメントをお届けします。
 
 
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勅使川原三郎
今年最後の公演が終わりました。荻窪のアパラタスでは年末ぎりぎりまで公演をしますし、来年もあります。宮沢賢治については皆さんもよくご存じと思いますが、この『ガドルフの百合』では、百合を“恋”と言っています。それは愛情、という意味だと思いますが、この言葉の中に、次の世代、来るべきもの、来たるべき時に期待する、託すという精神があると思いました。
『春と修羅』、『風の又三郎』、『銀河鉄道の夜』など、宮沢賢治の作品をいくつもダンスとして上演していますが、賢治の言葉の中には、社会性とか時代性を超えているものがあると思います。カンパネラやジョバンニといった西洋風の名前を使ってはいますが、それは決して西洋の真似というのではなくて、人間誰しもという、メッセージが含まれていると思います。私たちは、それをダンスとして表現していきたいと考えます。表現するということは、受け取ったことを再生するためではなく、生きるために必要であると実感しています
 
佐東利穂子
公演が終わったというよりも、逆に、ここで芽が出はじめた、という感じがしています。百合の花、正体不明のガドルフという人、植物と、いろいろなものが登場していますが、そういったものに希望とか憧れを託すというか、そこから勇気を得たい、力を与えてもらいたいという思いが込められているような気がしました。今回、『ガドルフの百合』をあらためて読んでみて、私たちも、これからますますダンスを通して何かに思いを託して生きていけたらと思いました
 
 
年内の公演予定
 
アップデイトダンス No.89「踊るうた2」
日程:12月23日(木)ー26日(日)
劇場:カラス アパラタス B2ホール
「踊るうた2」フォーム予約
 
BOUNEN2021
日程:12月29日(水)18:00
会場:カラス アパラタス
メール予約 ticket@st-karas.com
 
写真:Akihito Abe

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