シアターX公演『ガドルフの百合』
本日最終日

昨日の公演終了直後の、勅使川原三郎と 佐東利穂子のコメントをお届けします。
 
 
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                写真:終演後、年末の風が吹く
 
勅使川原三郎
宮沢賢治の作品に基づいたダンスをたびたび上演していますが、よく“長年構想していて漸くできました”と言うことがありますが、自分の中では10代、20代の頃からいろんなことをやりたくてしょうがなくて、そういうことが溜まりに溜まっています。この『ガドルフの百合』も20代前半にやりたいと思っていたものでした。今回が初演ですが、これからまたよくなっていくと思います。
いろんな劇場で公演をしていますが、このシアターXは独特で、宮沢賢治が農作業をしたりチェロを演奏したりしながらいろんな創作をしていたように、手づくり感覚があります。荻窪の本拠地の劇場、アパラタスでは、まさに素手で、私と佐東利穂子とで照明を吊って、配線を変えて、フォーカスからコンピューターのプログラム入力から本番まで全て、手作業で作品をつくっています。手仕事、実際に手でつくることができる喜びがあります。季節感とか、心の中の気持ちの揺れ、迷いなども含めて、表現になっているのではないかと思っています
 
佐東利穂子
『ガドルフの百合』はもともと大好きな作品ですが、実際に踊ってダンス作品として形にしていくことで、本を読んだときに思ったこととまた違う生命が湧き上がる、そんな感じがしています。活き活きとした物語だからこそ、身体を使って踊るということで、より新しいものになるのではないかと思いました
 
 
 
・「ガドルフの百合」本日の最終公演
12/12(日)16時 
 
当日券 03-6276-9136
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