フィルム+ドローイング展「加速化する静止」

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KARAS APPARATUSでは9月から11月にかけて、勅使川原三郎の脱領域アーティストの側面を全面展開します!
 
まずは映像上映。勅使川原はダンスを創作する傍ら、90年代より映像作品を製作し、海外でも高い評価を得ています。プログラムのAとBは勅使川原三郎が監督した映像作品。既存の概念にとらわれない映像作品をたっぷりとご覧頂けます。
「Perspective Study vol. 1&2」、「T-CITY」、「A Tale Of」の4作品での身体をモチーフにした映像は、勅使川原の身体へのまなざしや思考そのものを映像ならではの独自な手法で映し出し、それぞれ極めて独創的な作品に仕上がっています。
「KESHIOKO」は写真家・荒木経惟氏の撮影による80年代のKARASのダンス映像。
「フォーレ島にて」は映画監督ベイルマンのスチールカメラマンであったベングト氏による撮影で、ベイルマンが晩年を過ごしたフォーレ島(スウェーデン)の美しい自然の中で踊る佐東利穂子を撮影した作品です。
 
Cプログラムは、80年代から00年代にかけて国内のみならず欧米のダンスシーンを震撼させた勅使川原三郎とKARASのダンス公演のハイライトシーン。各年代の創造のエネルギーがダイレクトに伝わってくる必見のダンス・ドキュメントです。
 
上映会場の幅5m高さ2.4mの壁一面に映し出されるダンス映像は、あたかもステージ上で公演に立ち会っているかのような大迫力。クローズアップのシーンでは、ダンサーのとても繊細な動きに圧倒され、引きのシーンでは身体や照明が形作る空間造形の美しさに目を見張らせられます。公演とはまた別種の、ダンスの新たな魅力を発見していただけることでしょう。
 
そして同時に展示されるのは、初公開の勅使川原三郎のドローイングの数々。こちらも大注目です!フランスの新聞「ル・モンド」は紙面の2/3を割いて勅使川原のドローイングを紹介し、「生命の流動体」と評しましたが、勅使川原のドローイングにおける曲線の無限連鎖と自動増殖は、あらゆる瞬間に身体が次のムーブメントを直感的に判断し、変容し流動していく勅使川原のダンスそのものです。そして勅使川原のダンスが他の誰とも似ていないのと同様、ドローイングもまた唯一無二の独創性にあふれています。勅使川原にとって、ドローイングは2次元のダンスであり、ダンスは3次元のドローイングなのかもしれません。
 
映像とドローイングによって勅使川原のダンスの神髄に迫る企画「加速化する静止」を、どうぞお見逃しなく。
 
【フィルム上映プログラム】
Aプログラム [9月20日 - 10月6日]
・Perspective Study vol.1
・T-CITY
 
Bプログラム [10月8日 - 10月24日]
・Friction of Time - Perspective Study vol.2
・KESHIOKO
・A Tale Of
・フォーレ島にて
 
Cプログラム [10月25日 - 11月4日]
・公演映像ショートエディット
 -Glass Tooth
 -NOIJECT
 -SHE
 -石の花
 -MIROKU
 -LUMINOUS
 
【OPEN】
月・水・金・土 14:00〜21:00/火・木・日 14:00〜18:30
※祝日を除く月曜は休み
 
【料金】
通常:¥1200
回数券:¥3000(期間中3回)

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