Works / 活動紹介

月に吠える

萩原朔太郎「月に吠える」刊行100年記念
   
振付・美術・照明・衣装・選曲・出演:勅使川原三郎
出演:佐東利穂子, 鰐川枝里, マリア・キアラ・メツァトリ, パスカル・マーティ(イエテボリ・オペラ・ダンスカンパニー)
 
舞台監督:八木清一(ニケ・ステージワークス)
照明技術:清水裕樹 (ハロ)
音響技術:三森啓弘
衣装製作:武田園子(veronique)
制作・宣伝協力:大森瑞恵(ブルーシート)
宣伝美術AD:榎本了壱
 
企画制作:KARAS
主催:有限会社カラス
共催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
助成:平成29年度 文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
協力:前橋文学館
萩原朔太郎の詩が私に近づいて来て、
お前はどんな目つきでどんな動作で
世界に何を言う犬なのだと問う。
静かに騒々しく不安に身震いする冷たい月が
突き刺さった胸に開いた穴から腕。
萩原朔太郎は詩集序文に、「月に吠える犬は、自分の影に
怪しみ恐れて吠えるのである。私自身の陰鬱な影を、
月夜の地上に釘づけにしてしまひたい。
影が、永久にあとをついてこないやうに。」
と表明する。私は予期せぬ奇妙な自信と不安定で柔軟な
感情が育てる生命を得て、創作意欲を多いに喚起された。
運命論者ではない月が発光する佐東利穂子という輝きは。
空気に、天と地と水に、遊ぶ。
数えきれない電流体、時のかけらのような踊る者たちは
激しくゆるやかに生きる。
                  勅使川原三郎
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