Works / 活動紹介

白痴

構成 照明 衣装 選曲:勅使川原三郎
出演:勅使川原三郎 佐東利穂子
 
照明技術:清水裕樹(ハロ)
音響技術:三森啓弘(サウンドマン)
主催:有限会社カラス
特別提携:シアターX(カイ)
企画制作:KARAS
上演時間:60分
初演:2016年6月2日 カラス・アパラタス
 
公演歴:
2016年 カラス・アパラタス
    両国シアターX
2018年 カラス・アパラタス
    パリ(仏)
    フェラーラ(伊)
    秋田市文化会館 小ホール
2019年 カラス・アパラタス
    ロンドン(英)
    サンクトペテルブルグ(露)
2020年 愛知県芸術劇場 小ホール
2024年 ボローニャ(伊)
「白痴」

ドストエフスキーの「白痴」から変容したダンス作品「白痴」は、
人間の内深くに照射する光によって見える 困惑する生の実体である。
そこにある静けさは生のふるえ、 あるいは冬の凍てついた大地にのぼる一筋の煙。
 
                              勅使川原三郎
「白痴」にむけて

「白痴」公演は、勅使川原三郎、佐東利穂子、鰐川枝里出演のダンス作品。 
偉大な長編文学を一時間のダンス作品にすることが、無謀だという自覚がありました。 
そして公演をしながら、なんと豊かな仕事をしているのだろうと私は驚きました。 
私たちにしか実現できない作品、ここにしか存在しないダンスを作ることが、 
私のやりたい仕事でありますが、本作は正にそれだという実感がありました。 
文学のページを破って現れたような人間、時間の蓄積が破裂するような継続性、 
生き生きしたダンスが身体を得る作品が立ちあがりました。 
原作と相対化した人物像を描くダンスではなく、言葉の内部での動き 
内的な動きが身体をを動かすダンス、そのダンスが人間になる継続する生。 
生に問いかけつづける答えをもたない身体がささやく。 
その叫びにならない力が全体を構成する。 
文学ではなく身体が語る「白痴」と私は考えます。 
何度でも改めて表現、表明とはなにかを考えさせられ、勇気づけられています。 
                            勅使川原三郎
               (2016年シアターX 上演時 パンフレットより)
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