見知らぬ国
期間:2020年7月14日—19日
会場:愛知芸術文化センター アートスペースX
会場:愛知芸術文化センター アートスペースX
愛知県芸術劇場にて上演された勅使川原三郎 芸術監督就任記念公演「白痴」の関連企画として開催。
スペース内に20点の新作ドローイングと4点の大型作品が展示されました。線そのものが独自の生命性を帯び、紙面の上に現れやがて消えゆく存在として描かれた作品群は、多くの鑑賞者に「描く」ことへの新たな印象を与えました。
スペース内に20点の新作ドローイングと4点の大型作品が展示されました。線そのものが独自の生命性を帯び、紙面の上に現れやがて消えゆく存在として描かれた作品群は、多くの鑑賞者に「描く」ことへの新たな印象を与えました。
ドローイング展『見知らぬ国』に寄せて
私が3月から5月までに描いたドローイングをならべました。
私に握られたシャープペンシルの芯は動かされ、
紙面に付着した鉛の線は加速と減速を即興的にドライブし、
テーマをもたずに発生したそれぞれは、
自動的に増殖してイメージを広げていき、
表面から湧き上がり命を再生しているようです。
描かれたものは今も脈をうつようにして生息している。
遠い「見知らぬ国」から、遥か彼方からやって来て
どこか知らないところへ消えて行ってしまう。
ですから、ひとつひとつの絵にタイトルは付けません。
手元に置かれているよりどこかに消えて行くものたちです。
まるで私たちの「ダンス」のように。
勅使川原三郎
私が3月から5月までに描いたドローイングをならべました。
私に握られたシャープペンシルの芯は動かされ、
紙面に付着した鉛の線は加速と減速を即興的にドライブし、
テーマをもたずに発生したそれぞれは、
自動的に増殖してイメージを広げていき、
表面から湧き上がり命を再生しているようです。
描かれたものは今も脈をうつようにして生息している。
遠い「見知らぬ国」から、遥か彼方からやって来て
どこか知らないところへ消えて行ってしまう。
ですから、ひとつひとつの絵にタイトルは付けません。
手元に置かれているよりどこかに消えて行くものたちです。
まるで私たちの「ダンス」のように。
勅使川原三郎
ギャラリー